中学で学ばない日本史の常識25 とにかく紛らわしい3人の渡来人と3つの氏

日本史B

渡来人

 紛らわしいシリーズ2回目。今回取り上げるのは古代に主に朝鮮からやってきた渡来人についてです。渡来人という用語、日本人ならほぼすべての人が知っている常識用語ですが具体的にどの様な渡来人がいたのかは日本史Bにならないと出てきません。今回は日本史Bに登場する3つの渡来人族についてです。

日本史Bの常識~二十五~

問:東漢氏の祖先、秦氏の祖先の名前を答えなさい。

日本史B:東漢氏、阿知使主、秦氏、弓月君

中学歴史:東漢氏ってどう読む?

3つの渡来人系豪族

 渡来人とはいってもかなりの人数が日本にやってきています。その中でも日本国内で力を持った3つの渡来人系豪族があります。日本史Bではこの3つの渡来人系豪族とその豪族の祖先の名前を覚える必要があります。

 まずは東漢氏です。これは(やまとのあやうじ)と読みます。この豪族の祖先は阿知使主です。(あちのおみ)と読みます。

 次に西文氏です。(かわちのふみうじ)と読みます。この豪族の祖先は王仁です。(わに)と読みます。

 最後に秦氏です。これは読めますね。この豪族の祖先は弓月君です。(ゆづきのきみ)と読みます。

 ちなみに祖先はいずれも伝説上の人物だそうです。それだけ昔の人物であるということです。伝説上の人物なので本当に存在したのかは分かりませんが教科書には出てくるので覚えなければいけません。

 ということで3つの豪族を紹介しましたが基本的に読みにくい。というか普通はこんな読み方はしません。

 読みにくいですが結構特徴のある名前なので意外と憶えやすいです。(江戸時代とか明治時代とかの特徴のない名前を覚えるよりはよっぽど楽です)。問題は豪族名と祖先の名前の対応です。3対3の対応なので簡単そうですが意外と間違えます。

覚え方

 残念ながらありません・・・。

 東に阿知(地名)、西にワニ(動物)、秦と月みたいにこじつけで覚えるしかなさそうです。

 ちなみに秦氏ですが。秦という名字の人は秦氏と関係がある可能性があるそうです。

まとめ

東漢氏の祖先は阿知使主
西文氏の祖先は王仁
秦氏の祖先は弓月君

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