「火のない所に煙は」の感想 面白すぎる芦沢央のミステリー

芦沢央

芦沢央さんは2012年に「罪の余白」でデビューしたミステリー作家です。



ラストの驚きの展開をみせるどんでん返しを得意とする作家です。

特に「悪いものが来ませんように」はほとんどの読者が騙されてしまうという驚きの作品になっています。

そんな芦沢央さんの新作が「火のない所に煙は」という作品です。

「火のない所に煙は」

芦沢央さんの新作となる「火のない所に煙は」はなかなか特殊な構成になっていて面白いです。

一見すると本当にあった怪談話を芦沢央がまとめたノンフィクションのような小説に見えますがもちろんすべての話がフィクションです。

ノンフィクションのように見えるフィクションと言えば「出版禁止」を思い出しますが、やっぱり少し変わった構成になっている作品は面白いです。

全体としては短編が5つ収録されていて、すべて怪談になっており、それぞれの話の最後には驚きのオチが待っています。

ということでそれぞれの短編だけでも非常に面白いのですが、さらに面白い(恐ろしい)オチがこの作品の最後に待っています。

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