初期文化における彫刻
日本史の古代から中世における文化で重要な内容となるのが仏像です。各文化により仏像には特徴がありこの各文化の特徴を覚えるほか各文化の重要な仏像を写真で覚える必要がある。
飛鳥文化
日本史の中で○○文化というくくりで最初で登場するのが飛鳥文化です。○○文化とくくることに少し疑問はありますがここでは飛ばしましょう。
日本の初期の文化は中国の影響を色濃く受ける傾向にあり飛鳥文化も中国からの影響を受けています。
この文化では2つの仏像の様式があります。1つは北魏様式。もう一つは南朝様式ということで中国の北部と南部それぞれから日本に伝えられた様式です。
一口には言えませんが北魏は力強い印象、南朝様式は柔和な印象を持つことが多いです。
・代表的な仏像
法隆寺金堂釈迦三尊像
中宮寺半跏思惟像
広隆寺半跏思惟像
白鷗文化
具体的な特徴はありません。
・代表的な仏像
薬師寺金堂釈迦三尊像
興福寺仏頭
天平文化
奈良時代の文化である天平文化は2つの仏像の作成方法が生まれました。それが塑像と乾漆像です。具体的な作成方法を覚える必要はありませんがどの仏像がどの作り方なのかを覚える必要があります。
・代表的な仏像
・塑像
東大寺法華堂日光・月光菩薩像
東大寺法華堂不空羂索観音像
・乾漆像
唐招提寺鑑真像
興福寺阿修羅像
唐招提寺金堂盧舎那仏像
弘仁・貞観文化
中学歴史しか学んでいない人にとっては聞きなじみのない文化かもしれません。この文化の仏像は二つの特徴を持っています。
一つは衣文のひだを表現するほんば式。もう一つは首と胴体を一つの木で作る一木造です。この二つの技法が多くの作品に使われています。
・代表的な仏像
元興寺薬師如来像
室生寺弥勒堂釈迦如来像
薬師寺僧形八幡神像
観心寺如意輪観応像
法華堂十一面観応像
国風文化
中国の影響をずっと受けていた日本の文化ですがここでようやく日本独自の文化が栄え始めます。それが国風文化です。
国風文化では寄木造という仏像の作り方が生まれました。寄木造は仏像の各部を別々の人が作り後から組み合わせて仏像を完成させるという作り方です。これにより仏像の大量生産が可能になりました。
・代表的な仏像
平等院鳳凰堂阿弥陀如来像
法界寺阿弥陀如来像
まとめ
仏像は
北魏・南朝様式 → 塑像・乾漆像 → ほんば式・一木造 → 寄木造
という変遷をたどった。
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