三蹟と三筆
あなたは三蹟と三筆を知っていますか。三蹟と三筆はそれぞれ3人の偉大な書道家を示すものなのですがそれぞれ違いがあり日本史Bではその違いを頭に入れておく必要があります。
日本史Bの常識~二十~
問:三蹟と三筆とされている人物をそれぞれ答えなさい
日本史B:三蹟、小野道風・藤原佐理・藤原行成 三筆、空海・嵯峨天皇・橘逸勢
中学歴史:三筆・・・
三筆
三筆は平安時代初期の文化、弘仁貞観文化で登場します。弘仁貞観文化とは唐の影響を強く受けた文化であるため唐にあった文化がよく登場します。具体的には漢詩、儒教などです。
そしてもう一つ登場するのが唐様です。唐様とは唐の影響を強く受けた書道のことです。そしてこの唐様が素晴らしかった人物として空海、嵯峨天皇、橘逸勢が選ばれ、三筆と呼ばれました。その中でも空海は特に素晴らしかったようです。
三蹟
平安中期に入り、遣唐使が終わったことにより唐の文化が日本に入ってこなくなり逆に日本独自の文化が発展することになりました。この時期の文化のことを国風文化と言います。
この国風文化で登場するのが日本風の書である和様です。この和様はイメージ通りかもしれませんが温和で優美な書風です。そしてこの和様が素晴らしかった人物として小野道風、藤原佐理、藤原行成が選ばれ三筆と呼ばれました。
まとめ
三筆は弘仁貞観文化の唐様が優れた人物のことで空海・嵯峨天皇・橘逸勢の3人である。
三蹟は国風文化の和様が優れた人物のことで小野道風・藤原佐理・藤原行成の3人である。
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