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知念実希人最新作「神のダイスを見上げて」の感想

広島×光文社キャンペーン

現在光文社のキャンペーンで広島×光文社と題していくつかの企画が進行中ですがその一つとして以前に広島本大賞を受賞した知念実希人の最新作「神のダイスを見上げて」が広島県限定で本来の発売日よりも1か月早く広島限定版として11月19日から発売を開始しました。



何が広島限定かと言えばまず先行販売される本すべてに直筆のサインが入っています。

最初書店でこの本を見た時、全冊直筆サイン入りと書いてあったのでどういうこと?と思いましたが、なんと知念実希人さん本人が5時間かけて数千枚の紙にサインを描いたようです。

その紙がすべての本に挟み込まれているので先行販売の本を買えばサイン入りの本を手に入れることができるようです。

また、表紙も広島限定のバージョンです。幻想的の雰囲気が漂う表紙となっています。

私は発売日から3日目で購入しましたが、1週間たってもまだ残っていました。



青春ミステリー

医療ミステリーの作品が多い知念実希人さんですが今回の作品はあまり医療とは関係のない高校生が主人公の青春ミステリーとなっています。

以前の作品「屋上のテロリスト」も青春ミステリーで非常に面白い作品だったので今回の作品も非常に楽しみでした。



あらすじ

地球に巨大な小惑星「ダイス」が接近。当初は衝突の危険性はないと思われていたが惑星が近づくにつれて衝突の危険性が高まりつつあることがわかった。

衝突の危険性がわかり、世界は混乱状態に陥り始めていた。

まもなく小惑星が地球に最接近するか衝突するかの時間は「裁きの刻」と呼ばれ始めその時間は徐々に近づきつつあった。

裁きの刻まだあと5日と迫っているなか、高校生の漆原亮は自らの姉を殺した犯人を追い求めて行動を開始した。

唯一の家族であり最愛の人であった姉を失った亮は犯人が何の罰も受けず裁きの刻で死ぬことが許せず、なんとか裁きの刻までに犯人を見つけ復讐しようとしていた。



人類滅亡が迫る中起きる殺人事件

前回の青春ミステリー「屋上のテロリスト」はかなり変わった世界での話でしたが今回もかなりすごい状況下でのミステリーです。

何と人類が滅亡するかしないかの運命の日までの5日間の物語となっています。

タイムリミットのある内容なので非常にスピード感があり一気読みは必至です。

知念実希人さんの作品は一気読みさせられてしまう作品が多いので時間がある時に読んでください。

人類滅亡と殺人事件ということで最初はその状況に驚いてしまうかもしれませんが読み進めていけばなぜこの状況下での話でなければならなかったかがわかると思います。