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歴代総理大臣① 第1代から第7代まで「いくやまいまい」 中学で学ばない日本史の常識34

戦前の総理大臣はほとんど覚える

中学までの歴史では総理大臣と言えば初代の伊藤博文を覚えるくらいでそれ以外の人はほとんど覚えませんが日本史Bでは戦前の総理大臣はほとんどの人を覚える必要があります。

総理大臣の名前はもちろんですがその順番とそれぞれの総理大臣の行った政策や在任中に起こった出来事などが覚えるポイントです。

今回はまず初代から7代目まで紹介します。

初代:伊藤博文

初代総理大臣が伊藤博文であることは小学生でもわかる超常識的なことですが伊藤博文がこの後4回も総理大臣なったことは知っているでしょうか?

2代:黒田清隆

2代目は黒田清隆という人です。日本史Bを学んでいない人にとっては早くも馴染みが無い人物なのではないでしょうか。

覚えること

・大日本帝国憲法が発布される。
・帝国議会は貴族院と衆議院の2院政となることが決まる。
・衆議院議員選挙法が規定される。
・黒田清隆は選挙は民党の政党が強いことを見越して政府は政党によって左右されないという超然主義という立場をとる。

3代:山県有朋

山県有朋はのちに明治政府の陰の重鎮となる人物です。山県有朋は政党嫌いで有名で民党にとっては最大の敵となります。この人が総理大臣の時ようやく議会が開かれました。

覚えること

・第1回総選挙が行われる。(民党が過半数の議席を獲得する、政府は超然主義を主張)
・第1回帝国議会が開かれる。

4代:松方正義

松方・伊藤時代の始まりです。松方正義は松方財政でも有名です。

覚えること

・樺山資紀の蛮勇演説により議会が紛糾。
・第2回総選挙が行われる。品川弥二郎内相による大規模な選挙干渉が行われるが結局民党が優勢となる。

5代:伊藤博文

2度目の登場となる伊藤博文です。いよいよ日本は戦争へと突入します。

覚えること

・外務大臣陸奥宗光により領地裁判権が撤廃される。
・甲午農民戦争をきっかけとして日清戦争が勃発。
・自由党と提携することで予算を成立させる。

6代:松方正義

覚えること

・進歩党と提携
・後に進歩党と自由党どちらとも提携できなくなり総辞職

7代:伊藤博文

またもや伊藤博文。

覚えること

・2.5%だった地租を4%に上げようとするが自由党と進歩党が手を組みこれを否決する。後に両党は合流し憲政党となる。

これら7人の総理大臣の順番の覚え方は単純に頭文字をとって「いくやまいまい」!