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台風を超える被害をもたらす線状降水帯 予測は可能になるのか?

7月豪雨を引き起こした線状降水帯

今年の7月、広島・岡山中心に大規模な水害が発生し、広島県では呉、岡山県では真備町が大きな被害を受け現在も復旧活動が続いています。

この大災害をもたらしたのが線状降水帯により長時間にわたる大雨です。

線状降水帯は積乱雲が次々と発生してこの積乱雲が列になることで同じ場所に長時間積乱雲が停滞して長時間大雨が続いてしまうことです。

昨年の九州北部豪雨も線状降水帯により大雨が長時間続いたと考えられています。

予測は難しい

台風は事前に通るルートが予測されるため事前の対策が可能になっています。

しかし線状降水帯は短期間で形成されるため現在のところ発生の予測が難しくなっています。そのため事前の対策が行われないまま大雨に直撃することになってしまいます。

今回の7月豪雨も予測されていないところからのいきなりの大雨であったことが被害が拡大してしまった要因の一つでもあります。

台風の場合はかなりメディアの報道があるため気を付けようと思えますが、今回の豪雨は事前のメディアの報道はほとんどなかったのでここまで大ごとになると考えていた人はほとんどいなかったのではないでしょうか。

発生解明が急務

長期間の大雨そして予測が難しいことからここ数年台風よりも大きな被害をもたらしている線状降水帯。特にこの2年は連続して線状降水帯により大災害が起きており、この先も頻度が増えていくことが予測されます。

線状降水帯による大災害の頻度が多くなっていることは異常気象が原因となっているのかは分かりませんがまずは発生条件を解明しなるべく早い段階で予測ができるようにならなければ年に何度も大災害が起きる年もこれから先あるかもしれません。