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中学で学ばない日本史の常識24 源頼朝以前の源氏の活躍、源頼義・義家親子の戦い

源氏の関東進出

 鎌倉幕府初代将軍源頼朝は日本人なら多くの人が知っている名前ですがそれ以前やそれ以後に登場した源氏はあまり有名ではありません。

 以前、源頼朝以後の将軍について紹介しましたが今回はよりとも以前の源氏の関東進出のきっかけを作った源氏を紹介します。

日本史Bの常識~二十四~

平安時代後期奥羽地方で力を持っていた安倍氏と源頼義(+義家)の戦いを答えなさい。

日本史B:前九年合戦

中学歴史:安倍氏?

前九年合戦と源頼義

 平安時代後期に奥羽地方を支配していた安倍氏は朝廷の命令を聞かず独自で支配を行っていることに朝廷は問題に思い源頼義に討伐させようとします。

 安倍氏は一時帰順しますがその後反乱を起こし、源頼義と安倍氏との戦いになります。頼義は苦戦したため出羽で力を持っていた清原氏の力を借りることでこの戦いに勝利します。

 以後、清原氏は奥羽でも力を持つことになります。

後三年合戦と源義家

 前九年合戦後、清原氏は奥羽、出羽両方で力を持つことになりました。しかし清原氏内部で跡継ぎ争いが起きてしまいました。

 この内紛に頼義の子供、義家が介入し戦いが始まりました。

 この戦い、まずは連れ子だった清衡と家衡が結び、跡継ぎ第一候補の真衡(長男)と戦った。次に清衡と家衡が戦った。清衡は源義家の支援をを得たことでこの戦いに勝利した。清衡は元々は清原氏ではない人物であり、つまり義家は清原氏を滅ぼすことに成功したのである。

 後三年合戦に勝利した清衡は藤原清衡となり東北地方を支配しここから奥州藤原氏の繁栄が始まることになります。

 源氏はこの二つの戦いで完投で基盤を作ることに成功しのちに鎌倉幕府を開いていく足掛かりとなっていきます。

まとめ

前九年合戦 源頼義VS安倍氏
後三年合戦 源義家VS清原氏